2008年12月7日日曜日

書評というほどじゃないけれど・・・7

 今回紹介する本はこちらです。

中西貴之著 「人を助けるへんな細菌すごい細菌」 技術評論社




目次
Chapter1 環境と細菌の関わり
Chapter2 人と体と細菌と
Chapter3 人間の生活を彩る細菌の働き
Chapter4 人智を超えた細菌パワー
Chapter5 細菌の持つ無限性

 この本は、iTunesのポッドキャスト・科学/医学のコーナーでヴォイニッチの科学書のパーソナリティーを務める著者が、細菌の悪いところは目をつぶり、いいトコばかりをわかりやすく紹介している本です。
 
 Chapter1~3にかけては腸内細菌や発酵食品のことがより詳しく解説されています。身近なものなのに知らないことが多くて驚きます。 

 この中で、私が特に面白いと思ったのはChapter4とChapter5です。
 目次のタイトル通り、人智を超えたパワーに驚かされくります(笑)。

 一例を挙げると、Chapter4-2 磁石を作る細菌では、タイトル自体驚きでしたが(これは常識なんですか?)、細菌の造った磁石の医療への応用が試みられていたり、この細菌自体を使って工場排水などに含まれる有害な金属を除去したりと、すでにもう知らないところで使われているのに驚かされます。(驚いてばかりです 笑)

 最初にも書きましたが、これらのことが非常にわかりやすく書かれていてとても読みやすく面白い本です。
 細菌はバイ菌だけではないのだと、あらためて教えてくれる良書です。


 細菌と聞くと「もやしもん」を思い浮かべる方も多いと思いますが、「もやしもん」で出てきた知識の補完にもこの本はうってつけです。同じようなテーマがたくさんあります。

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